2026.02.14
【令和6年能登半島地震・奥能登豪雨】2年間にわたる支援活動(報告)
2025年12月18日(木)に、令和6年能登半島地震及び奥能登豪雨の災害ボランティア活動に赴いた本学学生の報告会(本会と明星大学ボランティアセンター共催)を明星大学日野キャンパスの「MEISEI HUB」で開催しました。
この記事は、本会理事でジョージ防災研究所代表・防災アドバイザーの小野修平氏による報告です。

私は、石川県輪島市門前町にて、能登半島地震の発災直後から、延べ62回・160人以上の仲間たちとともに災害支援活動を継続してきました。2024年7月、8月、2025年8月には本学の学生も災害ボランティア活動に参加し、報告会ではボランティア活動の内容やその活動から学んだことを発表しました。
登壇したのは、井上まゆさん(理工学部総合理工学科2年)、鈴木楢磨さん(理工学部総合理工学科2年)、芹澤望玖さん(教育学部教育学科3年)、都丸真大さん(教育学部教育学科3年)、益永碧さん(教育学部教育学科3年)の5名です。
さて、皆さんは「災害ボランティア活動」と聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。
一般的には、家の片付けや掃除などの力仕事のほか、炊き出しや避難所運営のサポートなどを思い浮かべる人が多いと思います。また、物資や義援金を送ることで被災された方々の支援をイメージする人も多いでしょう。
私自身の災害支援活動は大きく分けると、①行政支援(輪島市役所門前総合支所が行う災害対応業務をサポート)と、②地域支援(閉じこもりがちな住民が増える中で、イベント開催などを通じて集う場を作り、支え合う関係性づくりを生み出すサポート)の二つに分類されます。

主に、2024年7月と8月に参加した鈴木さん、芹澤さん、都丸さんは主に行政支援をしていた時期であり、本来は市役所職員を中心に運営を担っていた災害物資拠点において、物資の運搬や仕分けなどの作業を担いましたが、その活動を通して、一人ひとりが「自助」の備えをしておくことの大切さに気付き、物資支援のあり方を見つめ直す機会となったようです。
また、2025年8月は、地域支援が主な活動となっており、この時期に参加した井上さん、芹澤さん、都丸さん、益永さんは、地元の方々と一緒にたこ焼きを作って食べるイベント開催のほか、夏休みに小学生が宿題をする活動に参加しました。周囲に年齢の近いお兄さんやお姉さんがおらず、学習時間以外にもボードゲームを通じて交流をしました。
たこ焼きイベントでは、少し多めに購入したキャベツをみじん切りしていたところ、「余った材料で餃子を作ったら楽しそうね!」という会話に発展し、参加者の方が往復1時間もかけて材料を購入してきてくださって餃子も作りました。そこからさらに、タコの酢の物まで追加で作ることになりました。このように、学生が訪れたということだけで皆さんの笑顔が増え、イキイキとしていった様子が紹介されました。

活動の合間では災害の話題が出ることもありますが、学生たちにとってはテレビや学校の授業などで触れるもの以上に学び、感じるものがあります。同時に、そのような体験をされた方々に対し、どのように関わればよいのかということについては、なかなか一筋縄ではいかない難しさがあります。
報告会に参加した井上さんは、2024年8月の活動に参加してみて、地元の皆さんの心に十分寄り添うことが出来なかったと感じたそうです。そこで、ちょうど2年という節目のタイミングに再度訪れてみたいということで、報告会開催後の年末年始にも同行してもらいました。
後日もらった感想を紹介します。
「表向きは笑顔であっても、裏には多くの想いを抱えていることが伝わりました。よそ者に出来ることは少ないかもしれないけど、2回目の時には色々と打ち明けてくださった方もいて、まだまだ未完成ではあるものの、自分に出来ることを精一杯できたかなと思っています」
今後も機会があれば、明星大学卒業生として、本学の学生も現地へつなぎ、学生、住民双方にとって有意義な時間を過ごすことができるよう、尽力してまいりたいと思います。
(参考)
■明星大学Webサイト
「支援の現場で学生が向き合ったこと— 輪島市門前町での災害ボランティア活動報告会」
https://www.meisei-u.ac.jp/2025/2025122402.html
■ジョージ防災研究所ブログ
「令和6年能登半島地震・奥能登豪雨 2年間にわたる支援活動について」
http://www.j-bousailabo.jp/blog/2026-01-28.html
【報告】小野 修平(おの しゅうへい)
(一般社団法人明星会理事・49期・教育/ジョージ防災研究所代表・防災アドバイザー)