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明星大学の学生が立案した都民提案「チャットボットによる子育て支援情報の発信」が、東京都の事業として予算案に計上されました

明星大学(東京都日野市)人文学部人間社会学科 熊本ゼミ(熊本博之教授)では、東京都が実施する「都民による事業提案制度(都民提案)」を活用して4つの施策を立案し、昨年6月に応募しました。そのうち都民投票において得票6位で事業化対象候補として選定されていた「チャットボットによる子育て支援情報の発信」の提案について、東京都の令和4(2022)年度事業として予算案に計上されました。

都民提案は従来の発想に捉われない新たな視点から都政の喫緊の課題を解決することを目的として、東京都で2017年度から実施されているものです。

熊本ゼミでは従来行ってきたフィールドワークがコロナ禍で制限される中で、今回初めてゼミの活動として本制度を利用した事業提案に取り組みました。

今年度、都民提案として計477件の事業提案が寄せられた中から、都民投票を経て7件の事業が選定されました。

本学学生が提案した「チャットボットによる子育て支援情報の発信」事業は得票6位(得票数1,195)にて事業化対象候補として選定され、このたびの予算編成において「子供にやさしい社会の実現」を図るものとして1,400万円の予算案が盛り込まれました。

提案「チャットボットによる子育て支援情報の発信」

東京の子育てに関する情報をまとめた「とうきょう子育て応援ブック」の内容を活用し、子育て相談のチャットボットを導入して、サービスの向上を図る。

提案のポイント

・現在都が発行している「とうきょう子育て応援ブック」は情報量が多く、必要な情報をスムーズに得ることが容易ではない。

・チャットボットを導入することで、日常的にネット利用をしない人でも簡単にサイトを活用でき、利用状況からサイトにおける問題点の発見も可能となる。

・新たな事業として紹介することで、本サイトの認知度向上も期待できる。

学生コメント

3年ゼミ ゼミ長 福西美友さん

大学生が提案した事業が簡単に通るとは思っておらず、採択された時はとても驚きました。自分たちが考えた事業を、このような形で実現することができ、とても嬉しいです!

そして、頭で考えたことを実現化するために形にすることの難しさと、それを達成できたときの喜びを経験できて良かったと思います。この経験を今後にも活かしていきたいです!

教員コメント

人文学部人間社会学科 熊本博之教授

学生の提案が事業化されることになり、しかも1,400万円もの予算案がついたことに、喜びと同時に責任を感じています。この提案が実現することで、少しでも東京都の子育て環境が良いものになればと願っております。

いろんな情報が流れているいま、正確な情報を素早く入手できるようになることは、とても重要なことです。だからこそ、今回の学生たちの提案が、多くの都民に支持されたのだと思います。

いま社会で何が課題になっているのかを調べ、解決するための方法を考え、効果と問題点を検討した上で、根拠に基づいた提案をする。この一連の過程を通して学んだことは、大学での研究のみならず、社会に出ても役立つことばかりです。

このような学びの機会を与えていただいた東京都に感謝するとともに、来年度もまた、新たな提案に挑戦していきたいですね。

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