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教師としての永遠の課題は子供たちの未来づくり

こんにちは。1985年人文学部心理教育学科卒業の木田明男です。大学卒業後、明星小学校を始めとして、海外や都内各地の小学校で教員生活を送り、現在、小平市立小平第三小学校の校長をしております。私のこれまでの教員としての歩みと、その中で研究を重ねてきました特別活動について、お話ししたいと思います。

明星との出会いは母の言葉から

明星学苑との出会いは、母が明星学苑創始者である児玉九十先生の著書「両親教育」をよく読んでいて、「九十先生の学校に通えるといいね」と言っていたことでした。教職をめざしたのは、子どものころから地元の子供会や、地域行事、学校行事(学芸会、運動会、展覧会、遠足、宿泊学習等)が好きだったことに起因していると思います。

明星大学在学中は、明星大学新聞「丘陵の風」学友会・編集委員会に所属し、その活動を通して多くの先生方、先輩方にお世話になりました。今でも大学の校歌が歌えるのもそのおかげです。(笑)

夏、冬のリーダースキャンプで明星大学の将来について語り合ったのも懐かしい思い出です。昨今は、いろいろな事情で合宿も実施しにくくなっているのかもしれませんが。(黒姫山荘や八ヶ岳山荘も閉鎖となったそうですね。残念です。)

充実した教員生活の中で「特別活動」の大切さを実感

大学卒業後、明星学苑・明星小学校で教職をスタートし、7年間先生としての基礎・基本を学びました。未熟な私を、先輩の先生方が根気強く育ててくださいました。

その内の3年間はサウジアラビア王国のアラビア鉱業所の中にあったカフジ明星小学校(アラビア石油・企業立日本人学校)に勤務しました。イスラム教の戒律の中、日本人の子弟教育を担い、紺碧のペルシャ湾での水泳学習、砂漠への遠足、外国への修学旅行などたくさんの貴重な経験ができました。

当時はインターネットもなく、国際電話も限られた時間しか繋がりませんでしたが、日本を外から見るよい機会になりました。その頃の子どもたちも、現在は社会の中枢で活躍していると思います。

明星小学校で学んだことを基に、1992年から東京都の公立小学校に勤務するようになり、間もなく30年になります。私立学校と公立学校の両方を経験することができ、たくさんの教え子と保護者の皆さんと一緒に充実した教員生活を歩んできたことに感謝です。

公立学校に異動してからしばらくは、社会科の研究が中心でしたが、中野区の学校へ移ってから、特別活動の研究を始めました。子どもたちの自主的、自発的な活動を支えるために教師は何をすべきかを考え、「なすことによって学ぶ特別活動」の大切さを感じて実践してきました。

副校長、校長になっても特別活動の大切さや楽しさを広めています。コロナ禍だから出来ないこと、出来ることを整理して子どもたちの歩みを止めないようにしていきたいものです。

これからの学校現場を支える皆さんに伝えたいこと

学級・学習のベースとしての特別活動は、日本の教育の要となるものです。人間は人と人との関係の中(集団)で人間としての心を育んでいきます。その人と人の間に生まれる愛が人間関係の基本です。

学級の中でよりよい人間関係を築くことが、望ましい集団の育成に繋がります。そこで大切なことは、教師の本気が子どもの本気を生み出し、本気の活動が望ましい集団を作るということです。そして、集団や生活に対して意識できる人間を育てること、教師一人一人が子どものどんな力を育てたいのかを考え、意識し活動をつくり指導・支援することが大切なのです。大切なポイントをまとめましたので参考にしてください(参考資料の文字をクリックするとご覧いただけます)。参考資料

そして、悩んだ時や迷った時は、ぜひ明星学苑賛歌を思い出しましょう。偶然ですが、現在勤務している小平第三小学校の校歌も「土岐 善磨 作詞・信時  潔 作曲」です。

今まで勤務してきた学校で、多くの明星大学の卒業生と一緒に仕事をしてきました。現在の勤務校でも明星大学卒業生が3名おります。東京都内だけでも明星大学卒業の校長、副校長、指導主事が大勢活躍していることはうれしいことです。

また、毎年、明星大学の学生さんを教育実習で受け入れていますが、健康で真面目に努力されています。明星教育会でつながっていくとよいですね。

本校教員(明星大学卒業生) 左から 17期人文・心教(教育)吉岡 智惠子 51期教育(理科) 岡部 創介
38期人文・心教(教育)伊勢 麻美 18期人文・心教(教育)木田 明男

小平市立小平第三小学校を紹介します!

小平市立小平第三小学校では、このコロナ禍でも、子どもたちは、自主的に考え、活動を広げています。活動内容をご覧いただければと思います。

小平市立小平第三小学校のご紹介 PDF

最後に、オリンピックTOKYO2020大会において、体操日本代表の村上茉愛選手の活躍をご覧になった方も多いと思います。村上選手は小平市立小平第三小学校の卒業生であり、明星学苑・明星高等学校の卒業生ですがご存知でしたか?

NHKニュース映像はこちら

子供たちからお祝いのメッセージ

リアルな観戦が叶わなくなったものの、それでも応援したいと思い、6年生が中心となって応援のメッセージやポスターを作りました。結果は、個人総合最高の5位、そして種目別床運動で見事銅メダル!一つ一つの技が丁寧でダイナミック。本当に素晴らしかった。今後の活躍を期待しています!

1985年卒
人文学部心理教育学科教育学専修
木田 明男
小平市立小平第三小学校・校長
東京都小学校特別活動研究会・第44代会長、現在参与

著書(共著)
「知っトク・ナットク社会科クイズ101」日本標準
「学習シートで創る 社会科の授業と評価」日本標準
「子どもセーフティマニュアル こんなとき、どうする」日本標準

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