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学生が立案した都民提案「チャットボットによる子育て支援情報の発信」

学生が立案した都民提案「チャットボットによる子育て支援情報の発信」が得票6位で事業化対象候補として選定されました

明星(めいせい)大学(東京都日野市)人文学部人間社会学科 熊本ゼミ(熊本博之教授)では、東京都が実施する「都民による事業提案制度(都民提案)」を活用して4つの施策を立案し、今年6月に応募しました。そのうち「チャットボットによる子育て支援情報の発信」の提案について、都民による投票の結果、得票6位で事業化対象候補として選定されました。

都民提案は従来の発想に捉われない新たな視点から都政の喫緊の課題を解決することを目的として、東京都で2017年度から実施されているものです。熊本ゼミでは従来行ってきたフィールドワークがコロナ禍で制限される中で、今回初めてゼミの活動として本制度を利用した事業提案に取り組みました。

今年度、都民提案として計477件の事業提案が寄せられた中から13件が投票対象に選ばれ、都民投票の結果7件の提案が予算要求に反映されました。本学学生が提案した「チャットボットによる子育て支援情報の発信」事業は得票6位(得票数1,195)にて事業化対象候補として選定され、東京都財務局のウェブサイトに公表されました。

◆提案:「チャットボットによる子育て支援情報の発信」
東京の子育てに関する情報をまとめた「とうきょう子育て応援ブック」の内容を活用し、子育て相談のチャットボットを導入して、サービスの向上を図る。(画像1)

◆提案のポイント
・現在都が発行している「とうきょう子育て応援ブック」は情報量が多く、必要な情報をスムーズに得ることが容易ではない。
・チャットボットを導入することで、日常的にネット利用をしない人でも簡単にサイトを活用でき、利用状況からサイトにおける問題点の発見も可能となる。
・新たな事業として紹介することで、本サイトの認知度向上も期待できる。

◆学生コメント(3年ゼミ ゼミ長 福西美友さん)
子育てをする親は何を求めているかを考えた時に、支援制度や病院などの情報をすぐに見つけられたら便利だろうなと思って探してみたところ、東京都が発行している「とうきょう子育て応援ブック」という冊子をみつけました。

色々な情報が細かく載っていたのはよかったのですが、情報量が多すぎて、ほしい情報がすぐには見つけられません。そこでチャットボットを導入すれば、必要な情報にたどり着きやすくなるのではという案が出てきました。事業化対象候補に選定され、とても嬉しいです。私たちの提案が実現し、子育てしやすい東京になってほしいなと思います。

◆教員コメント(人文学部人間社会学科 熊本博之教授)
コロナ禍でもやれるグループワークを探していたときに都民提案の存在を知り、「これだ!」と思ってトライしてみたのですが、 まさかここまでの評価をいただけるとは思ってもいませんでした。学生たちの出すアイディアは、荒削りではあるけれど魅力的なものばかりで、あとはどこを強調し、どこを補強すればいいか指摘するだけでした。

学生たちにとって「子育て」は、近い将来、自分たちも直面するかもしれない課題です。その解決のために必要だと思って提案した施策が実現すれば、かれらにとって大きな自信になるでしょう。このような機会を提供してくれた東京都に感謝いたします。来年度もまた新たな提案にチャレンジしてみたいですね。

 

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