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ハマる経験が起業という選択肢に

みなさん、こんにちは。2012年に人文学部人間社会学科を卒業した藤田献児と申します。2017年2月に企業向けにVRやメタバースなどのサービスを提供する株式会社リプロネクストを起業しました。

私のように文系学科からIT系の会社を起業した経緯を紹介することで、現代の多様なキャリアの中での選択として何かヒントになったら嬉しいです。


(株)リプロネクスト作成の「メタバース初詣」

<ラクロスに熱中した学生時代>

大学時代はラクロス部で4年間過ごしました。
最近は、大学在学中からインターンシップに参加をしている人も増えているかもしれませんが、大学時代の私はラクロスが全てでした。朝7時からの練習を週5日行っていて、朝が早いので飲み会は途中で帰り、試合が近付くと脂っこい物は食べないなど、ずっとラクロスのことを考えて過ごしていました。

周りからは「何でそんなにやるの?」「もっと大学生活楽しまなきゃ」とか言われたこともありましたが、当時はとにかく楽しくて周りが見えていないくらいハマっていました。

<チームで目指す>

社会人になって「チームで目標達成を目指すことが楽しい」とわかりました。
大学でラクロスに出会う前には、小学校から高校まで10年間サッカーにハマっていました。その時も周りに「プロになれないのに何でそんなに頑張るの?」と言われるくらい、ずっとサッカーのことを考えていたのですが、振り返ると自分でもプロになれるほどサッカーうまいわけじゃなかったので、家族は心配だっただろうなと思います。

ただ、社会人になって仕事を行った時に辛さはありましたが、サッカーやラクロスのようにハマることができた時に、自分はサッカーやラクロスが好きだったわけではなく、「チームで目標達成を目指している状態が好きなのだ」と気付きました。

<起業への思い>

起業した理由は人生を意識してから。
社会人として5年ほど働いた後、起業をしました。中学生くらいから「将来は起業して社会に貢献したい」と何となく思っていながらも、社会人として日々の仕事に追われている状態でした。

このままでいいのか?と思った時に「人生は30,000日」ということを耳にしました。生まれてから30,000日は約81歳で平均寿命とほぼ同じです。そして、当時の自分は、残り200日ほどで10,000日が終わると知って、「人に迷惑をかけてきた10,000日だった」と感じました。
学生時代は、自分の好きなことだけしていて勉強もできず、高校時代には警察のお世話になったこともありました。

<人の役に立ちたい>

「せっかく仕事をするなら次の10,000日は、人の役に立ちたい」と思い、10,001日目に株式会社リプロネクストを起業しました。

こういった話をすると計画的に動いていたと思っていただけるかもしれませんが、実際には起業する勇気がなくてやらなきゃいけない理由を探していたんだと思います。


<起業して現在までは曲折>

先に起業の思いや時期を決めたため、事業内容も決まっていない状態でした。当然取引先も0で、家賃や携帯電話代を払うお金もないので、最初の1年間は週5日のアルバイト生活。2~3年目は自分の給料が払えるかどうかの生活でしたが、それでも何もない状態から少しずつ仕事の相談をしてくれる人が増えたり、一緒に働きたいと言ってくれる人が増えたりしたことは本当にうれしかったです。

一緒に働く仲間が「リプロネクストで働けてよかった」と思ってもらえるような会社にしていきます。

会社はもうすぐ7年目を迎えますが、大学時代のラクロス部の時に考えていた「もっとうまくなりたい」「良いチームをつくりたい」という思いで日々の仕事に取り組んでいます。

仕事と考えると過度に「頑張らなきゃ」とか「隣の芝生は青い」とか、つい他人の物差しで考えてしまいますが、今後もやりたいからやって何かにハマっていける日々を過ごしたいと思います。

以上について、5月に大学でお話しする機会をいただきました。
そこで、具体的なことをお伝えしたいです。

以上

藤田献児
45期・人間社会学科
(株)リプロネクスト(代表取締役)
https://lipronext.com/


明星会広報部よりお知らせ

明星会では、一般社団法人に移行したことの記念行事として今年(2023年)の5月20日(土)に明星大学内で記念講演会を行います。
その講演者として、藤田献児さんにお話をいただくことになっています。
起業やメタバースにご関心のある多くの方々のご参加をお待ちしております。
詳細は追ってお知らせします。


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