2022年度学位記授与式の来賓祝辞
明星大学の学位記授与式が3月24日に挙行されました。当会会長の青木秀雄が来賓として出席し、祝辞を述べました。その内容を以下に報告します。
ご卒業誠におめでとうございます！卒業生並びにご家族の皆様に心よりお祝い申し上げます。
明星大学同窓会は、創立55周年にあたる令和4年度4月1日の節目に、「一般社団法人明星会 明星大学同窓会」【略称：（一社）明星会】として生まれ変わりました。したがって、本年度ご卒業の皆様が、一般社団法人最初の正会員登録者になります。
社会人としての第一歩を踏み出す皆様に、人生の先駆けとしてのささやかな体験に基づき、肝に銘じてきた一言を申し述べさせていただきます。
「健康・真面目・努力」（校訓）で、毎日生き生きと歩んでください。「面目」が「面目ない」とつかわれるように、「真面目」とは真に自分らしいということです。心と身体が健康であれば、自ずとその人らしく誠実に努められます。
やはり健康が第一です。人生の目標は、それぞれの年代においてさまざまに展開しますが、その目的はとどのつまり、生き生きと生きることに尽きます。
この4月から、所属する組織の研修や先輩の指導を受けつつ、初めて与えられた仕事に全力で挑戦する日々になることでしょう。仕事をよく達成するためには、自己研鑽に励むことが不可欠です。仕事への挑戦を通し、その成果と納税による社会貢献と同時に、自己が鍛えられてさらなる成長が可能になります。
仕事でもスポーツでも、新しい景色を見るためには、新たな事柄に挑戦して乗り越える必要があります。常に克服できるとは限りません。失敗しても、反省しそれを活かして進めば、次なる挑戦への糧になります。
毎日の挑戦は、他人からは見えにくい内面的なもの。事務系であれ作業系であれ、外面的には同じように見えるとも、内面的には昨日の自分を超える挑戦です。スポーツや演奏などの練習の場合と同様に微々たる進展であっても、蓄積された学びは、いざという時に大きな力になります。
今年は、明星大学をその傘下にもつ明星学苑が、創立100周年を迎える節目でもあります。次の100年に向けて「自ら変革し続け、新たな時代、新たな世界を謳歌する人間性あふれる卒業生を輩出する」というビジョンを定めました。
なりたい自分自身への挑戦をしましょう。過去のあなたを全く知らない人たちの集団に入るこの時こそが、またとないチャンス。その組織の人たちは、あなたの過去を知らない。そこで、なりたい自分の「フリ」をすることは難しくない。私の経験では、その勇気が必要なのは、最初のパフォーマンスの時だけです。それによって、誰からもそのような人だと思われてしまう。後は、彼らの期待に応えるだけです。
シェイクスピアの有名な言葉「この世は舞台、人は皆役者だ」（お気に召すまま）“All the world’s a stage, And all the men and women merely players; “(As You Like It)の通り、私たちは無意識か意識してか、その場その場でパフォーマンスしています。親には子供として、友人に対しては友人としての態度でというように。
自分自身のことは、自分が一番よく知っていると思っている。しかし、それは過去の経験でしかない。あなたは一体どんな役を演じてきたのか？それを自覚しつつ、これからの自分の物語の主役をパフォーマンスし、新たな自己を再発見してください。
（一社）明星会の目的は、「会員相互の親睦と人格の向上をはかるとともに、明星大学との連携を保ち同窓会並びに明星大学の発展に寄与し、社会に貢献すること」（定款第３条）です。本会活性化の標語として「明星の和で結束する母校愛に溢れた同窓会を目指して」を高く掲げております。母校の躍進は、それを誇りにしたい全同窓生の願いです。
母校に関心を持ち続けてください。毎月、在学生や同窓生、大学のニュース等のメールマガジンを配信しますので、本会Webページでのアドレス登録をお願いします。
母校を巣立つ皆様のご活躍を祈念するとともに、本会に対するご理解ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
2023（令和5）年3月24日
一般社団法人明星会 明星大学同窓会
会長 青木秀雄