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「いざというときの備え」万全ですか?

毎年のように発生する様々な自然災害。災害への備えが必要なことはわかっていても、何から手を付けて良いかわからず、いざという時にどんな行動をすれば良いのかもよくわからない。そんな方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?

みなさまこんにちは。2016年に教育学部教育学科教科専門(社会)コースを卒業した小野修平です。明星大学を卒業する少し前の2016年1月に「ジョージ防災研究所」という屋号で起業し、卒業とほぼ同時にこの仕事を始め、現在防災アドバイザーとして活動をしています。今回はこの仕事を始めるきっかけや防災の大切さについてお話しをしたいと思います。

防災に関わるきっかけは学生時代の企画

防災アドバイザーの仕事は、主に地震や水害などに関する防災対策について、講演会や研修会の講師をはじめ、学校や福祉施設、自治会、マンション、行政等向けの防災コンサルティングが主なものです。熊本地震や平成30年7月に発生した西日本豪雨など被災地の支援として、行政や社会福祉協議会、災害支援団体の後方支援も含めた幅広い活動を行っています。

この仕事を始めたきっかけは、大学2年の夏休みのこと、立川市立第一小学校でPTAや学校教職員のみなさんと共催した防災教室。「体験ワークショップ」というプログラムを活用して学生自らが企画したものですが、小学校・保護者・大学・自治会・消防署の理解も早く、小学生への防災教育をテーマにあらゆる立場の方が協働することとなりました。この経験を通して、「防災」が人をつなぐことの力を強く感じたのです。

災害は私達の生活全てに影響を与えるもの

 「防災」を切り口にあらゆる角度からアプローチすることで、多世代が集い、共に学び、そして継続的な活動こそが、よりよい地域社会の形成につながるのではないかという期待を持ちました。

もともと教職を目指していたこともあり、小学校の防災教育の実践から抱いた期待を学校現場から実現しようと試みますが、現場は常に多忙であらゆる課題を抱えている状況。学校の安全面に関しても解決すべき項目が多く存在していることに気づきました。そこで、自分が現場に入って取り組むのではなく、違う形で学校現場を支援できないかと思ったのです。

とは言え、なかなかその思いを実現できそうな職業は存在せず、自力で学べば学ぶほど、学校だけでなく、行政や地域、福祉施設、企業まで防災対策や危機管理の支援を求めていることが解り、この実態をもとにどのような支援体制を作ればよいのかを考え抜いた結果、自ら起業するしかないと結論づけました。

起業を考え始めてからの約1年半は無我夢中です。「失敗をするなら若いうち」という思いで仕事を立ち上げ、気付けば6年目に突入していました。決して安定した仕事ではありませんし、現在も一人で全ての仕事をこなしているので、正直辛いと感じることも少なくありません。

しかし、学校全体の防災対策の支援や、小・中学生や高校生向けに防災学習の講師を務めることで、「防災」を通して学校の外から現場を支援したい、という当初の夢は叶えられました。そして、大学生時代も含め、これまでに得たご縁で仕事をいただく機会も多く、モチベーションの維持につながっていることは確かです。

防災が持つ力

災害時のためだけではなく、平常時にも暮らしやすいまちづくりのお手伝いさせていただいていることを考えると、防災が持つ力を強く感じると同時に思い切って企業して良かったと改めて実感する日々です。そんなきっかけを与えてくれた明星大学での学生生活はとても貴重なものであり、母校である明星大学は誇りです。

一人ひとりの力は小さいかもしれませんが、今後もこの仕事を通じて、「防災」という切り口から多くの力を集め、膨らませていくサポートを続けていきたいと思っています。

最後に、明星大学卒業生の一人として、明星大学同窓会の益々のご発展を祈念しております。

2016年卒
教育学部教育学科教科専門(社会)コース
ジョージ防災研究所代表
小野 修平

ジョージ防災研究所
http://www.j-bousailabo.jp/

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