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継続は力なり NEXT100年に向けて

2021年に中央教育審議会が「予測困難な時代」という言葉を使いました。確かにそれ以降、世の中の変化は激しく、世界の政治経済は目まぐるしく動き、技術革新とそれに伴う産業化の変動やテクノロジーの日常生活への浸透、デジタルトランスフォーメーションはまさに予測困難な時代を実感させます。しかし、このコロナ禍は私たちにとって全く予測の範囲にも入らない、想定外のものだったのではないでしょうか。

一丸となってコロナを乗り越える

明星学苑は、このコロナ禍に対して「コロナに負けてはいられない!」と、全教職員がコロナと戦いながら、質の高い教育の持続と生徒、学生及び教職員の安全を最優先にした学校の運営に一丸となり努力をしてきました。少し前に配信されたメルマガの落合学長の記事をお読みになると、オンライン授業への移行など、御苦労された状況が伝わってきたのではないでしょうか。

また、コロナ禍でアルバイトの機会を失い、生活困難、学業持続の難しい学生が多くいることを知り、そのような学生たちを支援すべく、一昨年寄付を募りました。当初政府による一律10万円の給付金を、取り敢えず生活に支障のない方は学生支援に振り向けてもらえないだろうかとの考えで始めたのですが、実際にはその域をはるかに超えた金額が集まりました。特に明星大学同窓会の皆様より多額の寄付金を頂きましたこと、改めて厚く感謝申し上げます。

給付を受けた500名近くの学生の皆さんには、今回応援くださったOBの皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、彼らが社会人として自立し、経済的余裕ができたら、何かの機会には後輩たちのために大学に寄付をするという気持ちを持ってくれるようお願いしました。

明星学苑創立100周年を迎えるにあたり

明星学苑は2023年に創立100周年を迎えます。大正12年に明星実務学校として創立し、その後、中学への改組、高校開校、戦後の住宅難の先生方が明星中の寄宿舎に住まわれ、そのお子様たちのための幼稚園開園、そして小学校の開校と続きました。明星大学は私が明星中学に在学中に設置準備が始まり、私の両親が児玉九十先生からの大学設立寄付協力の話をしていたのを覚えております。

明星高校の同級生の何人かが明星大学に入り明星教育の伝統をつないでいったのだと思います。その大学も先年50周年を祝い、今度はいよいよ明星学苑の100周年を祝うことになります。100年の歴史は学校にとって極めて大事な事は言うまでもありませんが、それ以上にこれから先も100年続く学校になるために、何を為すべきかを考え実行していくことがより重要なことだと思っています。

これからの学校をとりまく環境は厳しいものがあります。まず世の中が日進月歩で変わります。この変化、進歩に対応する教育を常に刷新していかなければなりません。不断の教育改革です。また、少子化による学校間の競争も激しくなります。

この潮流の中で明星大学が時代の要請に応えながら将来を見通した教育を通じて世界に貢献する人材を育成する魅力ある大学になるためには、次の100年を見据えたビジョン、教育目標、そして実行計画をしっかり立てなくてはなりません。

現在、落合学長を中心に府中校の校長先生にも参加してもらいNEXT100ビジョンを策定中です。4月には公表しますので、皆様にもこのメルマガを通じてお届けしたいと思います。

明星会への感謝と期待

学校、特に私学は何といっても同窓会の存在とその支援が学校の健全発展の基盤となります。長年明星大学を支えていただいている「明星会」には改めて感謝申し上げます。

青木会長より、2022年4月の創立55周年の節目に一般社団法人として法人格を得て、より強固な基盤のもと、母校・在学生支援の強化と会員相互の交流促進を図っていくと伺いました。大変頼もしい活動内容と皆様の母校愛に心から敬意を表し、新しく生まれ変わる「一般社団法人明星会」が盤石な組織となるよう期待しております。

大学も皆様から支援を受けるだけではなく、卒業後もOBの皆様の役に立つ大学となるべくリカレント教育、DX(デジタルトランスフォーメーション)のような社会の新しい潮流に対する再教育の提供など、いろいろ考え実行していきます。

大学と同窓会の双方向のコミュニケーションをより充実し、明星大学と明星会が共に発展していくことを願っております。

同窓会の皆様、明星大学への応援をよろしくお願い申し上げます。

学校法人明星学苑理事長
吉田 元一

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