明星会からのおしらせ

ベンチャーで働く私のキャリアへの向き合い方

皆さん、こんにちは。2017年に教育学科小学校教員コースを卒業した駒崎琴美です。明星大学で過ごした4年間と同じくらい、卒業後の4年間は社会に出てたくさんの経験をしました。

私は新卒でベンチャー企業に入社しました。現在はライフステージに変化があり、育児休暇を取得しながら0歳児の子育てをしています。今回は20代半ばの結婚・出産を経て、今後のライフスタイルやキャリアについて自分なりの考えを、みなさんと共有する時間にできたらと思います。

どこにいても優先の1番は「仕事」でした

在学中の起業チャレンジからベンチャー企業へ入社するという少し変わった歩みをしてきました。勤務先がベンチャーと一括にいっても、業界や成長フェーズによって環境は全く異なります。

私が働いている企業も、就職時から育児休暇前の3年半の間で社員数が3倍に(創業時からは約25倍)になり、上場も果たすという凄まじいスピードで成長を続けています。働いている間は、とにかく走りながら事業を創り、そして組織体制を確立し拡大を目指した貴重な期間でした。

「ベンチャー」という分野に共通する魅力は、多様化する社会ニーズを捉えながら、新しい時代を創るために働きかけていく実感が得られることではないかと個人的には考えています。そのような主体性を持つ環境で多様なバックグラウンドを持つメンバーと働けることがとても刺激的で、とにかく働くことが楽しくて仕方がない毎日です。

走り回る中、唯一の悩みといえば、20、30代の働き盛りの期間に妊娠・出産適齢期が重なることでした。産休までにマネージャー職などを経験し、ある程度のキャリアを積んでおかないと「仕事よりも家庭を築くことに重きをおく人」として扱われるかもしれないと心の片隅で不安を感じていました。そのような中、20代半ばで産休を取ることに・・・

出産・育児の経験が私をレベルアップさせてくれた

がむしゃらに働いていた3年半は、終電で帰宅することが当たり前。休日はもちろん、家族や友人と出かけるときも、パソコンと社用携帯を常に気にして、仕事の連絡があればすぐに対応することが日常です。子ども時代に見ていた父の働き方と重なることに、執筆しながら気付いてしまいました(笑)。

仕事に熱中するあまり、結婚して3年間は住み始めた地域のことなど全く見向きもしていませんでしたが、産休を取ることで自然と近所を散策する機会が増えました。ふと目に映る街路樹が気になったり、学生時代に活動していた地域コミュニティーへのアンテナも立ち始め、自分と社会との関係性が増えたことに楽しさを感じるようになりました。

そして、いよいよ出産。産後で体力が消耗しても、新生児と初めて対面した時はとても幸せな気持ちで一杯に。初めてだらけの育児が始まると、2時間半ごとの授乳やおむつ替えがあり、赤ちゃんが寝ても息が止まっていないかなど気になりました。一人では生きることができない我が子に、緊張で眠れないという日が1ヶ月以上も続きました。

この命を守らなくては、という責任の重さのあまり視野が狭くなり、余裕もなくなり、誰にも頼れない、どうしよう・・・と、負のループに陥ったこともあります。

子育ての先輩には「もっと力を抜いても大丈夫!」と声をかけられますが、器用に気持ちを切り換えられる余裕はありませんでした。次第に子育てに余裕も生まれて、今は楽しく子育てをしています。

そして、気付いたことがありました。キャリアも子育てもどちらも望む20代の私自身が「出産を若いうちにしたら、キャリアは捨てるしかない」と周りと自分を縛る一番のステレオタイプだったことです。

「20代のうちは働くことを頑張るべきだ」ということに縛られる必要はなく、子育ても人生にとって価値観が広がる時間であり、働く上でも役立つことを得られると実感しています。子育てを通じて徐々に鍛えられてきた、気持ちに余裕を持ち、状況に応じた集中力と俯瞰的になる姿勢は産休前よりも少しレベルアップできているのではないかと思います。

幅広い選択肢のある人生を送りたい

新年度が近づき、そろそろ復帰の時期を迎えようとしています。実は副業が認められている柔軟な会社ということもあり、現在は育児休暇中にご縁のあった高齢者の方が利用するデイサービスセンターの事業企画に関わっています。

女性がキャリアを描くときに「将来のライフイベントを見据えた設計を考えておくことが大切」ということをよく耳にしますが、育児休暇中に本業とは異なる事業領域で働きながら、それ以上に重要で新たな視点を得ることができました。それは、「自分を活かせる居場所や仕事を広い角度で持っておく・持てることを知っておくこと」です。

終身雇用制度が終わりに近づいている今、個々人がキャリアや生き方を模索する時代に突入しました。そして、これまで以上に変化が激しくなる時代になることは間違いありません。そのような時代を、私達の現役時代はあと50 年過ごすことになります。半世紀も。驚きですね!

人生100年時代。本業だけではなく副業や暮らし、そして地域社会の中で快活に楽しめる自分を知っておくと、それが今後の人生でセーフティーネットになっていくと思うのです。

まだまだ、女性の妊娠・出産・育児と仕事の両立については、社会全体として仕組みを整えている真最中です。男性も含めて本業一本の人生がスタンダードではなくなり、副業を持つという働き方がいまよりも推し進められてるでしょう。この流れは、育児と仕事の両立がやりやすくなる社会へと変化を加速させてくれるのではないかと、期待を膨らませています。

私は、これからの生き方において複数の選択肢を持ち、変化の多い時代にあっても生き生きと人生を楽しみ続けていきたいです。

明星大学卒業後、皆さんは、どんな道を歩まれていますか。少しずつコロナ禍の状況が落ち着いてきたので、また皆さんと、再会してお話できる機会を楽しみにしています!

 

2017年卒
教育学科小学校教員コース
駒崎 琴美

TSUKURUBA
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